

2008年11月5日更新

首都圏で販売されている新築マンションの平均価格は4000万円台後半で、高止まりしています。年収500〜600万円の一般的な勤労世帯にとっては、年収の7〜8倍。「ちょっと高くて購入できない!」と感じるのは無理もないでしょう。
でも、ちょっと待って下さい。この平均価格は、東京都心部の超高級マンションの高騰に引っ張られている面が強く、全体が上がっているわけではありません。年収の5倍前後の2000万円台で買えるエリアも少なくないのです。
「平均価格の半分近い値段じゃ、どうせ都心から遠い郊外しかないんじゃないの?」「あったとしても、ワンルームじゃないの?」と、疑うかもしれませんが、論より証拠。実際に今、販売されている具体的なデータを紹介しましょう。
本サイトの新築マンション情報から、「3000万円以下/面積50平米以上」で検索をかけると、首都圏全体で250件以上がヒットします。
まずは東京都内。図1をご覧ください。3000万円以下の物件が多いエリアをピックアップし、価格帯別、面積帯別に示したもの。たとえば、ピンク色の丸は70平米以上の物件が2000万円以下で出ていることを表します。調べる前は、さすがに23区内にはないだろうと思っていたら、ありました。
もっとも多いのは足立区です。つくばエクスプレス、日暮里・舎人ライナーなど、ここ数年で新線が次々に開通して、新築マンションの供給が増加。東京メトロ千代田線・JR常磐線や東京メトロ日比谷線・東武伊勢崎線などを含めて、どの沿線でも2000万円台の物件があります。
駅から徒歩圏では50平米台の小ぶりなタイプが主流ですが、バス便なら70平米台でも探せます。
また、葛飾区や江東区、江戸川区でも3000万円以下で出ています。なかでも東大島周辺は狙い目。都内最大規模といわれる「亀戸・大島・小松川地区再開発事業」で新築マンションの供給ラッシュが起きているからです。こうした物件量の豊富な地域に注目すると選択肢も増えるでしょう。
東京都下では、京王相模原線の沿線一帯に広がる多摩ニュータウンで、60〜70平米のファミリータイプが2000万円台後半で探せます。JR中央線の本線から外れ、「立川」駅からJR青梅線に入ると、「河辺」駅や「東青梅」駅など複数のエリアで、60平米台が2000万円を切る価格帯で出ています。
神奈川方面では、横浜市内から横須賀、湘南エリア、小田急線の町田から厚木にかけてのエリアに、3000万円以下の物件がまんべんなく広がっています。意外なのは、50平米台と小ぶりながら京浜急行本線の「日ノ出町」「黄金町」あたりでも、2000万円台後半の物件が出ていること。
JR横須賀線の「東戸塚」駅からバス便では、2000万円以下の物件もあります。大規模な駅前再開発が進む隣の「戸塚」駅でも、バス便ながら70平米台が2000万円台後半。
湘南エリアは駅に近いエリアの開発が少ないため、バス便が多いものの、JR東海道本線の「藤沢」駅では60平米台が2000万円台後半から。「平塚」駅は1000万円台の物件も出ています。
内陸部に入って、横浜市営地下鉄のブルーライン・グリーンライン、相模鉄道線、JR横浜線沿線でも3000万円以下のファミリータイプがあります。物件が集まっているのは小田急小田原線の沿線。なかでも「相武台前」駅周辺では、徒歩圏でも60平米台が1000万円台で出ており、2000万円台前半の物件も少なくありません。
まず埼玉県の北西方面に伸びる私鉄沿線。西武新宿線や西武池袋線ではターミナル駅から30分〜1時間圏、東武東上線では30分以内のエリアで3000万円以下の物件が点在しています。埼玉では全体に70平米以下の小ぶりな物件が多いようです。
広めの物件を探すなら、西武池袋線「飯能」駅、東武東上線「若葉」駅などで豊富です。
北に向かうJR沿線では、京浜東北線の物件は少なく、並行して走る埼京線沿線に集まっています。
特に物件量が豊富なのは高崎線沿線。大宮の一つ先、「宮原」駅周辺では、10棟近くの物件が、ほとんど徒歩圏で3000万円以下。70平米でも2000万円台前半です。さらに「北鴻巣」駅では、70平米台が1000万円台で出ています。
北東方面では、東武伊勢崎線の「春日部」駅、つくばエクスプレスの「八潮」駅の周辺で、70平米台が2000万円台前半です。
千葉方面では、まず、開通3年目を迎える「つくばエクスプレス」の沿線に目を向けてみましょう。流山市から柏市にかけてまんべんなく出ています。駅に近い物件は3000万円を超えますが、バス便なら70平米台が2000万円以下でも探せます。
東京メトロ千代田線・JR常磐線沿線も低価格の物件が少なくありません。特に豊富なのは、「柏」駅沿線。駅から徒歩10分前後で、70平米台が2000万円台後半から選べます。
北総線では、70平米台が1000万円台。2000万円台前半になると80平米台の広さを実現できます。
最大のボリューム・ゾーンはJR総武線。船橋、津田沼、稲毛、千葉と、快速停車駅には必ずといっていいほど、3物件以上の3000万円以下物件が供給されています。「稲毛」駅では、バス便なら70平米台が1000万円台。「千葉」駅周辺も物件量は豊富ですが、やや小ぶりな物件が主流。2000万円台前半は60平米台、1000万円台で探すとなると50平米台まで下がります。
なお、駅前の再開発が進む「千葉みなと」駅では、100平米を超える大型住戸が2000万円台という物件も登場。今後の動向が注目されそうです。